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2019/06/03

第33回日本国際保健医療学会報告

Tweet ThisSend to Facebook | by jaih
<大会長報告>

2018年12月1日〜2日、東京都小平市にある津田塾大学において日本国際保健医療学会第33回学術大会が行われた。本学会の学術大会を医療系以外の大学で行うのは初めてのことである。1900年、日本初の女子留学生津田梅子が開学した女子英学塾を母体とする津田塾大学は、教養教育を重んじるリベラル・アーツ・カレッジであり、医療系の学校ではないが、少なからぬ卒業生が国際協力、国際保健の分野で活躍している。開学以来一貫して女性の活躍を応援してき大学での開催であることから、大会テーマは「国際保健と女性」とした。

 基調講演には中村安秀氏(大阪大学名誉教授、甲南女子大教授、大会開催時の本学会理事長)による「Developmenrt という幻想―開発、発達、発展をめぐる神話」、特別講演には、内田樹氏(神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長)による「下り坂の国における希望のありか」および、伊谷原一氏(京都大学教授、公財 日本モンキーセンター動物園長)による「父系母権の社会―大型類人猿ボノボ」、教育講演としてはコンゴ民主共和国のRaymond Sinsi Lumbuenamo氏(World Bank, ERAIFT)による「Congo’s natural resources: challenges and opportunities」および、仲佐保氏(国立国際医療研究センター、コンゴ民主共和国保健省次官付顧問/JICA)による「緊急報告:コンゴ民主共和国 エボラ流行位報告」、さらに会長講演として三砂ちづる(津田塾大学)による「国際保健と女性」が行われた。

 シンポジウムは、8つ、「グローバルヘルスをライフワークとする人のワーク・ライフ・バランスー國井修とDeep Dive!」、「国際保健と疫学〜フィールドとアカデミアをつなぐために」、「女性と子どもの尊厳を取り戻すー出産の現場から」、「女性のキャリアとしての国際保健―味方を増やしながら世界を駆け抜ける」、「持続可能な開発目標(SDGs)における保健とジェンダー:保険の前提条件としてのジェンダー平等を考える」、「グローバルヘルスを再考するー誰が“Leaving no one behind”と言えるのか?―」、「出産のヒューマニゼーション:助産時の視点から」、「アカデミアと実践を繋ぐ:グローバルヘルス分野における質的兼杞憂の意義」行われ、活発な議論が繰り広げられた。

 口演発表として13セッション72題、ポスター発表として9セッション49題、11の自由集会も開催、参加総数は700名を越えた。天候にも、例年よりも遅い紅葉にも恵まれ、赤や黄色の落ち葉に彩られた津田塾大学小平キャンパスでの豊かで実り多い二日間となったことを喜びたい。 

 大会長  三砂 ちづる

 <ベスト口演賞 受賞メッセージ>

 村井 真介(pdf)
 Yupeng He(pdf)


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